サプリメント栄養素:ら行のサプリメント
ラクトフェリン
■ラクトフェリンとは
ラクトフェリンとは、哺乳動物の乳や唾液、涙などの分泌液に含まれているタンパク質です。
特に母乳に多く含まれ、抵抗力の弱い乳児を細菌やウイルスから守る働きを持っています。
この作用は成人にも働き、研究によって免疫機能強化、抗菌、抗炎症、抗ガン作用などがあることがわかっていて、さらにラクトフェリンには、鉄とくっつく性質があります。
このため鉄分が不足しているときには腸からの鉄の吸収を促進し、逆に鉄が余っているときには鉄の吸収を抑えるように働くため、例えば貧血ぎみの人には効果が期待できます。
ラズベリー
■ラズベリーとは
ラズベリーはキイチゴの一種でバラ科の植物です。
果実にはビタミンCや鉄分、カルシウム、亜鉛などのミネラルのほか、ケルセチン、ルティン、エラグ酸やクエン酸、ポリフェノール類も豊富に含まれています。
ポリフェノールには抗酸化作用があることで知られるが、ラズベリーに含まれるアントシアニンは、特に眼精疲労や目の病気に効果があります。
エラグ酸にも抗酸化作用があり、発ガン物質の抑制や美肌効果があります。
リコピン
■リコピンとは
リコピン(あるいは、リコペンとも呼ばれる)はトマトに多く含まれていることで知られる、優れた抗酸化作用を持つファイトケミカルの一種です。
緑黄色野菜のなかでリコピンを含んでいるのはトマトだけといわれています。
その抗酸化力はベータカロチンの2倍、ビタミンEの100倍に及びます。
リン
■ リンとは
リンは体中の細胞に存在し、骨や歯を形成し、維持するのに必要なミネラルです。丈夫な骨をつくるためには、 カルシウムとのバランスが大切で、カルシウムとリンの理想的なバランスは1:1といわれています。
しかし、加工食品に多く含まれるため、日本人は過剰摂取する傾向があります。カルシウムとリンのバランスが崩れると、 食べ物に含まれていたカルシウムがうまく体に利用されません。
■ リンが不足すると
骨軟化症、くる病、骨の石灰化の遅延
(現代の日本では不足の心配はあまりないでしょう)
リンゴ酢
■リンゴ酢とは
リンゴ酢は、リンゴ果汁に酵母を加えて発酵させたアップルワインに、さらに酢酸菌を加えて発酵させたものです。
リンゴ酢に豊富に含まれるカリウムは、余分な塩分を排出するので、疲労防止や高血圧予防の効果があります。
カリウムが不足すると、疲労、高血圧、心臓障害などの多くの疾患を引き起こす恐れがあります。
また、リンゴ酢には酢酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸が豊富に含まれ、体の疲労を回復し、唾液や胃液などの分泌を盛んにし、食欲を増進させる効果があります。
酢酸には血糖値上昇抑制、カルシウムの吸収促進などの効果も認められます。
ルイボス
■ルイボスとは
ルイボスとは、南アフリカ共和国の一部の山岳地帯で栽培される針葉樹です。
その茶葉を発酵、乾燥させたものがルイボスティーで、リン、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。
また最近ではアレルギー症状の改善効果があることで注目が集まっています。
ルティン
■ルティンとは
ルティンとは強い抗酸化力を持つカロテノイドの一種です。
人間の体内器官や皮膚にも存在していて、乳房や子宮頚部に多く存在します。
ルティンは、目の網膜を保護し、老化に伴う目の病気を防ぐ成分として知られています。
レシチン
■レシチンとは
レシチンとは、脳や神経組織、肝臓に多く含まれているリン脂質の一種です。
細胞膜の主要な構成成分として、機能を持っています。
「ホスファチジルコリン」とも呼ばれています。
レシチンをサプリメントなどによって摂取することで、肝臓や脳への効果が期待できます。
レッドクローバー
■レッドクローバーとは
レッドクローバーはヨーロッパが原産のマメ科の多年草です。
和名はアカツメクサといわれています。
有効成分は、イソフラボン類で、女性ホルモンのエストロゲンのような作用を持ち、女性特有のさまざまな症状の緩和に有効と考えられています。
ハーブティーとして飲まれるのが一般的です。
ローズヒップ
■ローズヒップとは
ローズヒップはヨーロッパ産の野バラの実です。
ビタミンCが豊富で、その量はレモンの数十倍といわれています。
通常、ビタミンCは熱に弱い性質があるが、ローズヒップに含まれるビタミンCは、熱を加えても壊れにくいです。
ローズヒップの効果効能については、ビタミンCによる疲労回復や風邪の予防のほかに、リコピンによる利尿作用や便秘解消などの効果も報告されています。
その他ビタミンA,B,E,カロチンを豊富に含み、抗酸化、抗ストレス、頭痛肩こり解消、有害物質排出、コレステロールの正常化などの効果が認められます。
ローヤルゼリー
■ローヤルゼリーとは
ローヤルゼリーは、ミツバチの体内で合成され、咽頭線から分泌されるクリーム状の物質です。
ローヤルゼリーを与えられた幼虫だけが、女王バチになるといわれています。
ローヤルゼリーには、各種のビタミンやミネラル、アミノ酸、植物ステロールなどが豊富に含まれています。
通常の利用では特に問題となる健康被害や副作用は認められないです。
しかし、発疹や胃腸障害を起こすことがあり、これらの症状が見られた場合には、摂取を中止することをおすすめします。
アレルギー体質の人は、摂取に際して十分な注意が必要です。
ロディオラ・ロゼア
■ロディオラ・ロゼアとは
東シベリアやスカンジナビア地方が原産です。
アジアから欧州、北米にかけて高地で見られるハーブです。
古代中国の皇帝が不老不死を求めてシベリアまで医師を遣わし、取り寄せたという記述もあります。
運動能力や脳の機能を向上させる作用が明らかになっています。
有効成分としては各種のアルカロイド類、ポリフェノール類などが存在します。
卵黄コリン
■卵黄コリンとは
コリンとは卵の黄身のリン脂質の主成分のことです。
人間の体内ではほとんど合成できないため、食べ物から摂取しましょう。
卵黄コリンはビタミンB12と併用することでアルツハイマー型の認知症予防や脳機能の改善が報告されています。
コリンは脳の発達や機能の維持、肝臓の働きの正常化、高脂血症の改善など、さまざまな作用を持ちます。
特に卵黄コリンはビタミンB12と組み合わせることで、認知症に伴う認知障害や記憶障害への効果が期待されています。
霊芝
■霊芝とは
霊芝(れいし)とは、サルノコシカケ科に属し、マンネンタケなどの別名を持つキノコです。
東洋医学では、伝統的に珍重されてきたキノコで、抗ガン作用があるとされています。
霊芝そのものを購入することも可能ですが、これに由来したサプリメントを摂取するのが効果的です。
栄養成分からみるサプリメント栄養辞典
| ロディオラ・ロゼア | ローヤルゼリー | ローズヒップ | レッドクローバー | レシチン | 霊芝 | ルティン | ルイボス | リンゴ酢 | リコピン | 卵黄コリン | ラズベリー | ラクトフェリン | リン